解体工事前の注意点、家屋調査をすること
解体工事をする際の注意点として、家屋調査をしておく事と言うのがあるのです。 ではなぜ、これが注意点なのでしょうか。
最近では、民間工事においても家屋調査というのが行われるようになっております。 家屋調査というのは何かというと、解体工事や新築工事に際して、近所の家屋や工作物などに対して行う現況調査の事です。
解体工事による影響があるかどうか、それを確認するために、解体工事前に家屋調査を行うのが普通です。
家屋調査をした結果というのは、「事前家屋調査報告書」としてまとめられます。
では、家屋調査の内容というのはどのようなものがあるのでしょうか。
注意点として、家の外部だけではなく、家の内部も家屋調査を実施するという点が挙げられます。
これは、家の状況を正確に把握するためです。
もちろん、これらの調査に際しては、住んでいる人の許可を得なければなりません。
家屋の全景から外壁の亀裂、柱や床の傾きにいたるまでチェックされます。
では、万が一家屋調査をせず解体工事を実施したら、どうなるというのでしょうか。
解体工事中、もしくは工事後に、外壁にひび割れが見つかったとしましょう。
住人はもちろん「これは工事の際にできた傷だ」と主張します。
一方抗事業者のほうは、「これは工事の前からあった傷だ」と主張して、両者の主張は平行線をたどるのです。
場合によっては民事訴訟にまで発展してしまい、金銭的、精神的負担も大きくなります。
そういったことを避けるためにも、家屋調査はしておきましょう。